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主要症状・病態生理

歩行とその障害  

歩行
歩行周期を遊脚期と立脚期に分ける
立脚期は60%を、遊脚期40%、(二十支持期20%)
踵接地、足底接地、踵離床、足趾離床の順で、
遊脚期は加速期、遊脚中期、減速期の順に進行


跛行
有痛性跛行
逃避跛行:痛みのため患肢の着地時間を短くする
随意跛行:無意識に跛行する。注意されると正常に歩く
     (小児股関節結核の初期)
間欠跛行:しばらく歩くと下肢の痛みのため跛行し、
     休むことにより元にもどる下肢動脈閉塞症や、
     腰部脊柱管狭窄症でみられる。

下肢動脈閉塞症(ASO):閉塞性動脈硬化症
バイシクルテストで出る。(血管性間欠性跛行)である。

腰部脊柱管狭窄症(LSS):
歩く時に脊柱は伸展位で、脊柱管は狭くなる。(馬尾神経性跛行)
バイシクルテスト(腰部屈曲)では出ない。(神経性間欠跛行である)
※上記の二つは合併することもある。


墜下跛行
硬性墜下跛行:先天性や外傷などの下肢の短縮による
弾性墜下跛行:Trendelenburg症候陽性によるもの。
       先天性股関節脱臼、内反股、中殿筋麻痺


関節強直や筋拘縮による跛行
大腿四頭筋拘縮症:ぶん回し跛行


神経・筋障害による跛行
痙性跛行:脊損、脳疾患によりはさみ足歩行をする
失調性跛行:小脳性疾患によりみられる
小刻み跛行:Parkinson症候群にみられる歩幅の小さい歩行
麻痺性跛行:鶏歩stamping gaitなど(深腓骨神経麻痺による前脛骨筋麻痺)
動揺性跛行:進行性筋ジストロフィー症


錐体路症状
 深部反射亢進、随意運動障害、病的反射の出現

錐体外路症状 
筋緊張亢進(固縮)、以上運動出現(振戦など)


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主要症状・病態生理

神経と運動器の主要症状とその病態


瞳孔異常

Horner症候群
症候: 縮瞳、眼裂狭小、眼球陥没、同側顔面発汗障害を呈する
原因: 頸部交感神経系障害、頸髄損傷、脳幹部障害などで生じる
Argyll robertsom
縮瞳体交反射消失。神経梅毒、脳腫瘍、糖尿病、多発性硬化症など
Adie症候群
一側の瞳孔強直と、下肢の腱反射消失との合併をいう。原因不明



髄膜刺激症状

項部硬直
Kernig徴候
仰臥位で膝を直角に屈曲させた後、
膝を受動的に伸展させると膝屈筋の疼痛、抵抗、伸展制限が発生する
Brudzinski徴候
頸部の前屈により両下肢が屈曲する



筋萎縮
運動ニューロン疾患、筋疾患の萎縮: かなりの筋力低下を伴う
廃用性萎縮、系統疾患による萎縮、加齢性萎縮: かなりの筋力が保たれている


筋緊張異常
痙縮spasticity
錐体路障害で、わずかな筋伸展刺激で筋収縮が生じるようになった状態
Golgi腱受容器の抑制によって起こる現象を折りたたみナイフ現象という


固縮rigidity
大脳基底核などの障害によって四肢の緊張が持続する。
伸展に対しても持続的抵抗(歯車現象)を示す


反射異常
バビンスキー反射: 足底部を踵外側から前方にこすると、母指の背屈と他肢の開排が生じる現象で、錐体路障害に特徴的
Hoffmann反射 : 中指の爪をはじき、母指が屈曲するか否かを見る

運動麻痺
片麻痺、単麻痺、両麻痺、対麻痺、四肢麻痺、交叉性片麻痺などがある

不随意運動
振戦、アテトーゼ、舞踏病、バリズム、ジストニア、ミオクローヌスなど

運動失調
脊髄後索性、大脳性、小脳性、迷路性のものがある


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主要症状・病態生理

脊髄障害・関節傷害など

脊髄障害


脊髄が脊髄実質で障害されると

L1~2腰椎高位以上: 
障害高位の髄節障害(筋力低下~消失、知覚障害、反射消失)とそれより抹消の痙性麻痺が生じる。頚椎ヘルニアなど

L2~3腰椎高位以下:弛緩性麻痺が生じる。腰椎ヘルニアなど

a.脊髄横断性障害

1. 障害高位髄節に一致した弛緩性麻痺と筋萎縮

2.障害高位より下の痙性麻痺

3.障害高位より下の腱反射亢進・病的反射出現

4.障害高位より下の全知覚障害

5. 膀胱直腸障害

b.脊髄半側性障害(Brown-sequard)

1障害側の錐体路障害・・・・障害側の運動麻痺と反射亢進

2.障害側の後索知覚障害、反対側の温・痛覚障害
(解離性知覚障害)

3.脊髄障害範囲に一致した帯状全知覚障害


姿勢とその異常

1.正常の腰仙角は30°

2.平背、円背は20°と減少

3.凹背、円凹背は40°と増加


関節障害

1.関節拘縮と強直

関節の可動域制限の原因により2つに分ける

拘縮: 関節包外の軟部組織に起因する時
    変形性関節症(OA)

強直: 関節構成体自身に起因する時
    骨性強直、破壊型関節症、RA

2.動揺関節

関節支持機構(靭帯、筋)や関節面自体の破壊により、
関節が生理的範囲以上の可動性を示す場合を動揺関節という

3.関節の損症

a.関節捻挫と関節靭帯損傷

捻挫: 関節包や靭帯など関節支持組織に
    断裂などの損傷が生じること

b.外傷性脱臼

先天性脱臼、病的脱臼、麻痺性、痙性脱臼とは異なり
関節包を包む支持組織に断裂があって
その隙間から骨頭が関節包外に逸脱する

骨頭と関節窩との適合が完全に失われたものを完全脱臼、
部分的に両面の一部が接触しているものを亜脱臼という

c.反復性脱臼

繰り返し脱臼が生ずるもの

自己筋力を働かせ自分の意思で自由に脱臼を起こすことが
出来ることを随意性脱臼と呼ぶ

d.病的脱臼

外傷性脱臼と異なり関節包に断裂がない。
感染による膿で関節内圧が異常に上昇し
頭が押し出される、関節破壊による
(急性化膿性股関節炎、股関節結核)


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主要症状・病態生理

疼痛の種類


自発痛:安静時や、外的刺激なしで発生する疼痛


圧痛:局所の圧迫によって発生する

Malgaigneの圧痛点:骨折部の圧痛のこと

骨折の3徴候:疼痛(圧痛)、腫脹、機能障害
骨折の6徴候:上記の3つと、変形、異常可動性(れき音)、胃上姿勢

Tinelの圧痛:損傷された末梢神経を遠位より近位へ軽く叩いていくと
損傷された部位でその神経の固有感覚領域にチクチクと放散痛が出る
(絞扼性障害、手根管症候群や尺骨など)



運動痛
変形性関節症の初期では動かし始めや動きの最終のところで痛い(運動終末痛)
Painful arc sign: 肩回旋腱板損傷では外転60~120°で運動痛を生じることが多い



関連痛
各臓器に特有な部位に生じる
胆石症   :右肩甲骨下角部付近。時に右肩に放散する
急性膵壊死 :左肩の疼痛、
腎結石   :腰部痛とともに患側の側腹部から膀胱・尿道に放散する疼痛



部位別の疼痛
骨関節性疼痛:首、腰、肩、膝などの骨、靭帯、筋肉による
神経性疼痛 :坐骨神経痛など
血管性疼痛 :閉塞性動脈硬化症、動脈瘤など・・・血液性間欠跛行
内臓性疼痛 :心筋梗塞や胆石、膵炎など

心因性疼痛 :心身症など(中年女性に多い)首と腰の痛みが多い。

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