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下肢骨折

下肢骨折その他


大腿骨顆部骨折
関節内骨折であるため、膝関節はつよく腫脹し、関節内に血腫をつくる
関節面の整復をできるだけ完全にすることが大切である
半月、十字靭帯などの損傷を伴うことも多い
可及的早期より膝関節運動練習を開始するため、
骨折固定には強固な内固定が必要(プレート固定が多い)


膝蓋骨骨折
骨片転移があればTension-band法などで手術的に整復する
X線診断にあたり分裂膝蓋骨を誤認してはならない
(分裂膝蓋骨は先天性なので問診をすること!!)


脛骨顆部または高原骨折
関節面を出来るだけ正確に整復する
陥没が著しい時には手術で関節面を整復し、
骨欠損部に骨移植する


脛骨骨幹部骨折
頻度の高い骨折である
脛骨内面は皮下直下にあるので開放性骨折になりやすい
脛骨中下1/3の横骨折は栄養血管が遮断されるので偽関節をおこしやすい
脛骨骨幹の単独骨折で、
腓骨に骨折がない場合には脛骨の骨折部に
圧迫力が加わらないために骨癒合は遅延する
治療には手術療法で、髄内釘、プレートなどが行われる


顆部骨折
内果、外果、または両果骨折がある
足部の外転による介達骨折が多く、
この外転骨折をPott骨折、あるいはDupuytren骨折という。
この場合三角靭帯が緊張し断裂するか、
あるいは内果に剥離骨折をおこす
足の外転に圧迫が加わると内・外果骨折に加え、
脛骨関節面の後縁にも骨折をおこす、三果骨折(Cotton骨折)という


距骨骨折
まれ
距骨頸部の骨折では無腐生壊死をおこしやすい


踵骨骨折
高所から落ちてかかとをついたときに発生する
脊椎圧迫骨折(胸腰椎移行部に多い)を合併することがある
Bohler角が減少する
骨癒合後も疼痛を残しやすい


中足骨骨折
足の内反でおこる第5中足骨基底部骨折(下駄骨折)が多い


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下肢骨折

大腿骨骨幹部骨折

症状
近位部(上1/3)の骨折では中枢側骨片が腸腰筋、
殿筋群の作用により屈曲・外転・外旋位をとりやすい
中央部以下(下1/3)では中枢骨片が
腸腰筋・内転筋の作用で前内方に移動することが多い


治療
小児では牽引療法が行われる。
1cmぐらいの重複転移を残したまま骨癒合を計ったほうがよい
成人ではKuntscher髄内釘を使う。
(骨折部を開けなくてすむのが利点)
最近では大腿と下腿を継手で連結し歩行させながら
癒合を期待するcast brace法も行われている


大腿骨顆上骨折
小児では骨端離開の形をとることがある
末梢骨片が腓腹筋に引っ張られて後方へ屈曲し、
時に膝窩動脈や脛骨神経を圧迫したり損傷したりする


※骨端離開
小児で骨端軟骨が存在する場合、
この部で骨折を起こすことがしばしばあり、
これを骨端離開といい、
力学的に脆弱な肥大軟骨細胞層に離開が起こり
骨幹端に三角形の骨片がみられる

H24.6.17追加

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下肢骨折

大腿骨頚部骨折・大腿骨転子部骨折

好発年齢

老人が転倒し歩行はもちろん
立ち上がることも出来ないときには本骨折を疑う


原因
*多くは内転位で骨折し、
末梢部が上方に転移する(内転骨折)
*外転位で骨折した場合、嵌入骨折になりやすい
(外転骨折)


分類
内側骨折
関節内骨折。骨頚下骨折も含めて
頚部骨折と呼ばれる大部分は骨頭下骨折である

外側骨折
関節包外骨折。
転子下骨折かあるいは転子貫通骨折である。
転子部骨折ともよばれる


Gardenの分類(内側骨折)
骨折の程度と転位によって分類されている。


   Stage1:骨性連絡の残った不完全骨折。
   Stage2:完全に骨折で転位のないもの。
   Stage3:完全骨折で骨頭は回旋転位しているもの。
   Stage4:完全骨折で,骨折部が離開しているもの。

Evansの分類(外側骨折)
Type1 骨折線は小転子付近から外側近位に向かう


   Group1 転位なく内側皮質の破砕もない
   Group2 転位はあるが整復容易
   Group3 転位、内側皮質の破砕あり、
          整復維持困難 内反変形を生じやすい
   Group4 粉砕が高度で内反変形を生じやすい


Type2 骨折線は小転子付近から外側遠位に向かう
 Group1 粉砕は軽度であるが整復困難
 Group2 粉砕高度で整復位の保持が困難

難治性の原因
大腿骨頚部は骨膜を欠く
血管分布の関係から骨頭が壊死に陥りやすい
力学的に骨折面は圧迫力より剪断力が強く作用しやすい
人の骨は骨萎縮も強く一種の病的骨折とも考えられる


症状
嵌入骨折は機能障害は比較的少なく
立つことはもちろん歩行も可能な事がある


治療

頸部内側骨折
転移が軽度ならスクリュー固定
高齢者で、転移が高度なら人工骨頭置換術を行う

頸部外側骨折(転子部骨折)
CHSなどによる強固な内固定を行う
特殊な髄内釘(Ender釘)を行うものもいる
(荷重時期をDrと相談しながらリハを行う)


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