骨折のリハビリ・症状・治療など整形外科学の勉強ブログ>骨髄炎
■スポンサードリンク
|
無料のPT/OT国家試験メルマガはこちら→メルマガで国試対策
神経・運動器疾患総論
慢性骨髄炎とは
病因
急性化膿性骨髄炎が慢性化したものが主である
成人の慢性骨髄炎は大部分が幼少児の骨髄炎の再発である
頻回に再発を繰り返し難治である(痛むが薬で緩和する)
人工関節で感染になるときもある
病理
骨皮質、海綿骨が不規則に肥厚、硬化し内部に腐骨と炎症性肉芽が混在
病巣は骨幹および骨端の両方向に広がり、しばしば関節に及ぶ
症状
局所の鈍痛、熱感、軽い発赤、全身倦怠感、微熱、瘻孔形成など(痛みは弱いが広範囲のOpeを要する)
治療
手術療法、腐骨摘出、持続洗浄、死腔の充填
セメントビーズ法(抗生物質を3種類ほど絡み合わせる)
病巣広範囲切除(パピノ法st194:急性でも行う)
化学療法はあまり有効でないことが多い
(有効濃度の薬剤が到達しがたい)
※Papineau(パピノ)法
軟部組織が欠損した開放骨折後の慢性骨髄炎の治療法で、局所の病巣を徹底的に除去したあと、創を開放したまま処置する。良好な肉芽で覆われるのを待って海綿骨移植、植皮を行う
その他骨髄炎
硬化型骨髄炎とは Garre型骨髄炎
骨髄炎の特殊型
弱毒菌による
慢性の経過をたどり、反応性骨増殖が主病像である
骨は肥厚、硬化する(X線像でも同様の所見が見られる)
膿瘍を形成することはほとんどない
治療は化学療法
中心性骨腫瘍とは Brodie骨腫瘍
骨髄炎の特殊型
比較的毒性の弱い菌による(黄色ブドウ球菌が多い)
限局性の骨破壊像をつくり、慢性化し、周囲は反応性に硬化する
大腿骨遠位や脛骨近位など骨幹端に好発する
X線像(限局性の嚢腫様透過像で周囲に骨硬化像をみる)
治療は、病巣掻破、化学療法がよく奏効する
骨折のリハビリ・症状・治療など整形外科学の勉強ブログトップへ
病因
急性化膿性骨髄炎が慢性化したものが主である
成人の慢性骨髄炎は大部分が幼少児の骨髄炎の再発である
頻回に再発を繰り返し難治である(痛むが薬で緩和する)
人工関節で感染になるときもある
病理
骨皮質、海綿骨が不規則に肥厚、硬化し内部に腐骨と炎症性肉芽が混在
病巣は骨幹および骨端の両方向に広がり、しばしば関節に及ぶ
症状
局所の鈍痛、熱感、軽い発赤、全身倦怠感、微熱、瘻孔形成など(痛みは弱いが広範囲のOpeを要する)
治療
手術療法、腐骨摘出、持続洗浄、死腔の充填
セメントビーズ法(抗生物質を3種類ほど絡み合わせる)
病巣広範囲切除(パピノ法st194:急性でも行う)
化学療法はあまり有効でないことが多い
(有効濃度の薬剤が到達しがたい)
※Papineau(パピノ)法
軟部組織が欠損した開放骨折後の慢性骨髄炎の治療法で、局所の病巣を徹底的に除去したあと、創を開放したまま処置する。良好な肉芽で覆われるのを待って海綿骨移植、植皮を行う
その他骨髄炎
硬化型骨髄炎とは Garre型骨髄炎
骨髄炎の特殊型
弱毒菌による
慢性の経過をたどり、反応性骨増殖が主病像である
骨は肥厚、硬化する(X線像でも同様の所見が見られる)
膿瘍を形成することはほとんどない
治療は化学療法
中心性骨腫瘍とは Brodie骨腫瘍
骨髄炎の特殊型
比較的毒性の弱い菌による(黄色ブドウ球菌が多い)
限局性の骨破壊像をつくり、慢性化し、周囲は反応性に硬化する
大腿骨遠位や脛骨近位など骨幹端に好発する
X線像(限局性の嚢腫様透過像で周囲に骨硬化像をみる)
治療は、病巣掻破、化学療法がよく奏効する
骨折のリハビリ・症状・治療など整形外科学の勉強ブログトップへ
神経・運動器疾患総論
急性化膿性骨髄炎とは
病因
起炎菌は黄色ブドウ球菌が多いが、その他の化膿菌もある
小児に多く発症する(大人にも多い)
激痛を伴うが抗生物質も効きやすい
成人では慢性消耗性疾患、糖尿病、超高齢者にもみられる(Ope・外傷でもみられる)
発症経路
血行性感染が主であるが、
開放骨折や骨付近の化膿創より波及もある
長管骨の骨幹端に好発する。大腿骨上・下端、
脛骨上・下端、上腕骨近位端などに好発
骨幹端ではループを形成し血管の太さが太くなり、血流の速度が遅くなるので化膿しやすい
小児の骨幹端は骨の再形成が活発に行われる部位で、外傷に対する抵抗が弱く、病巣を作りやすい。また、骨膜下膿瘍を形成し、腐骨が発生。その後瘻孔という孔が出来る。その時はOpeをする。
※瘻孔とは?
炎症がコントロール出来ないときに骨膜下膿瘍が
骨膜を穿孔し、
膿が筋間に溢れやがて皮膚に達し外界にあふれ出ること
※腐骨とは?
炎症によって破壊された骨組織の一部が血行の途絶で
壊死にいたり、骨内に取り残されること
※骨柩とは
腐骨を取り囲むように新生した骨のこと
病理
膿はHavers管、Volkmann管を通じて骨外へ破れ出る。関節内に出て、化膿性関節炎をおこすこともある(st189)
化膿巣の周囲は骨柩を形成し、その中に腐骨を含む
症状
局所症状として、疼痛・発赤・熱感・腫脹がある。疼痛は激痛であることが多く(急性の症状)、
安静時も治まらない・・・抗生物質は効きやすい(症状が似てる疾患として癌・痛風など)
全身症状として発熱・悪寒・頻脈・呼吸切迫など敗血症の症状
X線所見
初発時には所見がなく、発病後1?2週ではじめて骨膜反応、不規則な骨破壊像がみられる
X-pでは骨膜が白く一様に写る。癌では多少汚く、Codmanの三角を作る
治療
安静、化学療法(抗生物質などの薬剤投与)
外科的には骨穿刺、開窓による排膿および洗浄
骨折のリハビリ・症状・治療など整形外科学の勉強ブログトップへ
病因
起炎菌は黄色ブドウ球菌が多いが、その他の化膿菌もある
小児に多く発症する(大人にも多い)
激痛を伴うが抗生物質も効きやすい
成人では慢性消耗性疾患、糖尿病、超高齢者にもみられる(Ope・外傷でもみられる)
発症経路
血行性感染が主であるが、
開放骨折や骨付近の化膿創より波及もある
長管骨の骨幹端に好発する。大腿骨上・下端、
脛骨上・下端、上腕骨近位端などに好発
骨幹端ではループを形成し血管の太さが太くなり、血流の速度が遅くなるので化膿しやすい
小児の骨幹端は骨の再形成が活発に行われる部位で、外傷に対する抵抗が弱く、病巣を作りやすい。また、骨膜下膿瘍を形成し、腐骨が発生。その後瘻孔という孔が出来る。その時はOpeをする。
※瘻孔とは?
炎症がコントロール出来ないときに骨膜下膿瘍が
骨膜を穿孔し、
膿が筋間に溢れやがて皮膚に達し外界にあふれ出ること
※腐骨とは?
炎症によって破壊された骨組織の一部が血行の途絶で
壊死にいたり、骨内に取り残されること
※骨柩とは
腐骨を取り囲むように新生した骨のこと
病理
膿はHavers管、Volkmann管を通じて骨外へ破れ出る。関節内に出て、化膿性関節炎をおこすこともある(st189)
化膿巣の周囲は骨柩を形成し、その中に腐骨を含む
症状
局所症状として、疼痛・発赤・熱感・腫脹がある。疼痛は激痛であることが多く(急性の症状)、
安静時も治まらない・・・抗生物質は効きやすい(症状が似てる疾患として癌・痛風など)
全身症状として発熱・悪寒・頻脈・呼吸切迫など敗血症の症状
X線所見
初発時には所見がなく、発病後1?2週ではじめて骨膜反応、不規則な骨破壊像がみられる
X-pでは骨膜が白く一様に写る。癌では多少汚く、Codmanの三角を作る
治療
安静、化学療法(抗生物質などの薬剤投与)
外科的には骨穿刺、開窓による排膿および洗浄
骨折のリハビリ・症状・治療など整形外科学の勉強ブログトップへ